2010.6.25 - 7.4 新山発現 Niiyama hatsugen
Breathing OK
6×7判 11×14in. 約30枚
にいやまはつげん・略歴 >>
「現し世は夢、夢こそ真」という訳ではないですが、カメラを携え歩く、という事態は人を独特の状態にさせる様です。
撮影する時はそれこそ無我夢中なのですが、現像、選択、プリント、ましてや展示ともなれば、そこここに孕まれたズレがズレを呼び・・・。
ここ10年程、主に首都圏で撮った写真です。「テーマ」「コンセプト」などある訳も無く、むしろそれらに対する反感のみが動機といえば動機のような。10年振りの個展。別にサボっていた訳ですが、ここ10年間の変化といったら・・・、特に何も思い起こす事も無いような。記憶喪失ですか。その間に撮影した場所、時間ともにバラバラなモノを並列させてしまう事は暴力かもしれません。一方今それらのモノを見返して、何か「偽の記憶」を植え付けられている居心地悪さが無いでも無い。いずれにしろ主導権は「ワタシ」などの側にある訳も無く、「アチラ」側にある訳で・・・。
だとするなら「ありもしない記憶を植え付けられる居心地悪さ」に対する抵抗感が、個展への動機だったのかもしれません。
新山発現 |