2014.7.4 - 7.13
新山発現 Niiyama hatsugen
CLEAN
6×7判 モノクロ 11×14in. 23枚
にいやまはつげん・略歴 >>
「何を撮りたいのか?」というよりは、「いつどこにカメラを置くか?」という写真ではあるのだけど、あらかじめ「この時この場所」にカメラを置きたい、という欲望があるわけではない。
偶然性に委せたい一方で、「なぜあの時ではなく今なのか?」「なぜあの場所ではなくここなのか?」という居心地の悪さが自分を捕えてはなさない。
「あの時あの場所で撮られていたかもしれない写真」という、在るのか無いのか知れないそれらとのズレを意識せざるを得ない、と言ったらかっこつけ過ぎだろうか。
何かで読んだ話。「シネマ・ヴェリテ」の定義。「そこにカメラが在ることで起きる現実の記録」。カメラがなかったら起こらなかった物事を、撮る事でCLEANにしようとしている様なものなのかもしれない。そして完璧なCLEANなんて有り得ない。
新山発現
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