2015.8.25 - 9.6
星玄人 Hoshi haruto
St.photo exhibition 22 横浜
35mm モノクロ 11×14in. 25枚
ほしはると・略歴 >>
展示をするにあたって一応簡単なステートメントみたいな文を書いているが、自分の場合大抵何時も同じような不満をぐだぐだと述べてしまう。
書くのはいつも展示の直前で時間に追われながらの暗室作業やセレクト等で自分の写した写真に対してそれなりに意識が高まった精神状態で書いているから一応素直な言葉ではある。でも最近、自分の書いた文を読んであまりにも考え方に進歩が無さ過ぎると、我ながら情けない気持になってしまう事が多く在るのだ。
何か新しい発想があればそういうもやもやした気分から抜出す事も出来るのかも知れないが、特に今までと違った方向で写真を撮る気にはならない。たぶんこのまま自分にとって、やや不都合なこの世界に流されながら何とか写真でバランスを保って生きていく位しか私に出来る事は無いのだろう。年齢のせいか？最近は色々な事に諦めがついた様な気がする。もう無理にあがいて生きていても輝きはないのだと。
八月はあまり好きな季節では無かった。体力的に軟弱な私にとって真夏の猛暑は撮影に適していなかったからだ。だから毎年実はこの時期はあまり写真を撮っていなかったのだが、今年は展示の予定があり嫌でも撮影に出なければならない日が多くあった。
相変わらず夜の街はさびしく、撮りたいと思う人も瞬間も少ない。決して充実した趣味の時間ではないが街と同化してシャッターを切れた時や、少し涼しい風が吹いてくれた時はこの場所に自分が在る事に少しの希望を感じることが出来たのだった。
星玄人 |
