2012.10.30 - 11.7
石垣裕 Ishigaki hiroshi
Destination
6×7判 モノクロ 16×20in. 25枚
いしがきひろし・略歴 >>
あらかじめ行く先を決められないまま、時間の許すかぎり近傍へ出向く。
目的地も途中もなく、ある時ある場に居ること、居合わせたことが撮影では全てとなる。
何か写真が撮れれば、そこへ向かって良かったのだろうと思うことになり、それはいつも時間が過ぎてからで、未来のわからない私にとって、居合わせたはずの過去が改めて未知の対象となるのは、撮影された写真の存在による。
こうして私の行く先は、名前のある特定の場所ではなく、まなざしと指先によってシャッターを押す時と場であり、それは直感と偶然が交錯する地点、世界の何処であるのか予想が困難な場所である。
石垣裕
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