2018.12.11 - 12.23
明石瞳 Akashi hitomi
流れ者図鑑
35mm モノクロ 983×1456mm/1枚,11×14in./21枚
あかしひとみ・略歴 >>
あの日、倒れたタンスと本棚はぶつかりあって、食器は音をたてて壊れた。
地震が起きたらカメラ片手に何処にでも行くと思っていた。
でも現実はそんなことなくて吐くし下すし泣きわめいて最悪。
それから5日後。
1000キロ離れた九州へやってきた。
駅の灯りはアタシの心を灯してくれた。
迎えてくれたあの子の笑顔は天使のようだった。
温かいお風呂に入ってまた泣いた。
笑えるようになるのに、少し時間がかかったけれど
変わらず写真を撮りながら、4年九州に住んだ。
愛すべき人達と日常に敵うものなんてない。
明石瞳
shoot から take へ、あるいは
<行為>への視線から
<関係>という世界の可視性の開けへーー。
明石瞳の写真は、そのような転回を経由しながら、
新たな視点と表現の重層性を獲得しつつあるのではないだろうか。
岡井友穂
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