2019.1.29 - 2.10
島根径 Shimane kei
20191007-1010_Delhi
35mm モノクロ 11×14in. 29枚
しまねけい・略歴 >>
昨年の10/7〜10/11の3泊5日の日程でインドのNew Delhiに撮影に行ってきました。
そもそもは、10年のパスポートが切れかかってきて使わないのは勿体ない。と言うなんとも貧乏くさいきっかけから始まったこの海外弾丸撮影シリーズも、気が付けば上海、バンコク、台北、そしてニューデリーと今回で4ヶ国目となった。
よくよく考えてみたら、何でインドに興味を持ったんだかよく思い出せないのだか、二十歳位の頃、漠然と世界一周がしたいなんて思ってた事があって、ピースボートや、ヴィレッジヴァンガードに置いてある旅本なんかを見て色んな所に行ってみたいと思っていた。しかし結局は始めて行った社員旅行のグアムで、あまりの食べ物の不味さに怖じ気づき、パスポートが切れる直前まで、インドはおろか海外にすら行かなくなっていた。
昭和58年(早)生まれの自分にとって、17から社会に出て感じる日本のイメージは不景気や、就職氷河期。リーマンショックなど、バブルや高度経済成長期なんかの華やかなそれとは程遠く、どこか下り坂を踏ん張ってきたイメージの中を過ごしてきたように思う。そんな自分にとって、今上がらんとするこのアジアの街の勢いたちはとても新鮮で魅力的な物だった。
このニューデリーという街もそれは同様で、とてもエネルギッシュな街だった。
ただ、この街のそれは今まで行った他の国よりも何倍にも感じる場所だった。
急激に発展してきている、造られたキレイな暮らし、街並みと、まだそれが及んでいない生きているキタナイ街並みがあった。
きっと、キレイさは勿論、色んな面でこの便利さに慣れてしまっている自分にとっては日本で暮らしている方がいいとは思うのだが、でもこの不便さの中にある人が生きていると実感出来る場所はとても居心地が良かったし、50年程前のフィルムカメラで撮るフベンな自分の撮影スタイルにもとてもあっているように感じた。
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