2019.7.16 - 7.28
島根径 Shimane kei
DULL COLOR
35mm モノクロ 11×14in. 25枚
しまねけい・略歴 >>
2017年から2018年にかけて、働いていた職場を変えたり、働き方が変わったりと自分の中で色々と変化のある時を過ごしていた。
ただ、その環境の変化の中で今までのように写真を撮る事が出来ず、思うように写真とは向き合えない1年を過ごしていた。
写真に比重を置こうとすると職場からはお前の趣味の為に給料を払ってない!仕事に全てをかけろ。と言われ、仕事に重きを置くと写真を中途半端でやるな!と一方からは言われ、何とも言えない日々を過ごしていた。
ただ、そこで反論した所で何が生まれる訳でもないので、大概そういう場合は趣味なのですいません。
とか何とか、何となくその場をやり過ごすのだけれど、やはり心の何処かでは釈然としない何かが残る日々ではあった。
別にこれはここで愚痴を言いたいから書いた訳ではなく、でもクライアントから依頼された事に応え、ちゃんと賃金をもらいマスメディアを通じて世に幅広く出る写真は凄く、そうではなく、何一つお金にはなる事はなく、インディペンデントで発表する写真は遊びなのだろうか。
と言うかそうまでボロくそに言われ、写真を撮る時もたまに怒られ、そしてお金にもなるわけでもなく、時間をかけるこの写真に何か意味はあるのだろうか。
結果として自分が思うのはどんなに考えてもおそらく正直な意見で出てくるのはそこに意味など出て来ないのだ。国の為や誰かの為になんていうそんな素晴らしい大義名分もなければ、別に愛する誰かに届けたい訳でもなく、ただ、そんだけ言われてもそれでも撮りたいから撮るだけなんだと思う。
今回、決して満足いく内容とは言い難い自分が撮った写真を見返していく中で、でもやはり思ったのは、写真と言うのは自分がゼロから作りあげるものとは違い、色んな意味でズレが出て来るものだなと改めて感じ、そしてそれが面白く感じた。
それは、撮る時のメンタリティー。自分の感情的な状態と上がって来る写真から受けとれるイメージのズレもあるし、物理的に目で見て想像したものと、カメラが撮ってあがって来た写真とのズレもあるのだけれど、自分としてはそういう色々な意味で変ないい方だが、今回の写真は思ったよりも面白かった。
とはいえ、全然まだまだ撮りたりないので、とりあえずまた少しずつ、撮っては視て、並べては観て。そしてまた撮ってを、たまに文句を言われつつ繰り返していこうと思います。
2017年9月〜2018年にかけて、新宿、渋谷、原宿を中心としたストリートスナップショット。
あと、今回は新宿御苑にある、セレクトショップ『store a』にて、今回の展示と合わせたインスタレーションを行います。お時間がありましたら是非そちらにも足を運んでみて下さい。
store a
https://storea.saleshop.jp/
2019年7月16日 〜 28日
160-0022 新宿区新宿1-24-1 #102B
営業時間:12:00〜20:00 定休日:木曜
tel:03-6380-1358
島根径 |