2019.7.30 - 8.11
前田昌樹 Maeda masaki
打敷
35mm digital
モノクロインクジェットプリント A3ノビ 22枚
まえだまさき・略歴 >>
打敷「うちしき」とは仏壇の前机(前卓)または上卓の、天
2月末に最初の写真展「打敷」を開催して、「打敷」の意味とか何で撮ろうとしているのかを書かせていただきました。
その中で「此岸と彼岸との狭間から見る景色はどうなんだろう?」と考え、長い年月の間に何かが潜んでいると思っていました。
4月より本展の撮影を行うに当たり、もう少し純粋に、子どもの頃の懐かしい風景が残る地域に通って、感じたものを撮るようにしたのが本作になります。
私は幼稚園から小学5年生まで千葉市誉田(今の青葉区)に住んでいて、記憶に残っているのは砂利道と落花生畑の田舎の風景です。。
国道から家のある地域に行くには牛が繋がれていて、柵の横を通って帰っていました。夕方砂利道を歩いていると森から夜行虫か蛍の大群が空に向かって飛んでいました。
今回は自分の千葉らしい風景(幼い頃の風景)を求めて成田→佐倉→酒々井→白井→柏と彷徨い歩きました。
世界観を決めずに、気になるものを撮っていたのですが改めて見ると、私の思う懐かしい風景には、少し朽ちたものや昔見たジュブナイル向ドラマに写っていた風景に影響されているのかもしれません。
前田昌樹 |