2020.9.29 - 10.11
柴田裕哉 Shibata yuya
Y / Y
APS-C digital
カラーインクジェットプリント A3ノビ 22枚
しばたゆうや >>
最近、仕事が楽しいと思えるようになってきた。
なんとか表現者でありたいという気持ちをなんとか整理して仕事に向き合っている感じ。
表現者になりたくて照明の仕事を始めたけど、まだまだそれには程遠い。殆ど肉体労働で自分の思っていたものとかなり違う。
まぁでもそんなものかと思いながら今の仕事に向き合ってきて、やっぱり思い通りにならない事が多い。
写真だったら少しは思い通りになったりするのかなとか思ってたけど、全くならない。
僕だけのことだから自由だー!表現しよー!
って感じだったけど、なにも見えない聞こえない状態。
表現に囚われるとただのイメージの集合体にしかならないし、自由に振り回されると、ただの紙切れ。
なんだかよくわからないジレンマに捕まってしまって写真がよくわからない。
もう表現ではないし、自由でもない。
写真はどれだけ自分と対象をすり合わせられるかだと思っていたけど、実際はどれだけ自分と乖離させられるかどうかなのではないかと思うようになってきた。
鏡の中の自分を見つめる時より、写真や映像に映る自分を観る時の方が、客観的に自分の存在の仕方を明確に知ることが出来る感覚に近い。
初めて展示した時の居心地の悪さはこういったものに似ている。だから好き。
2回目の展示は自己陶酔してるような写真だったと思う。だから嫌いだった。
次は3回目の展示。
今回選んだ写真がなんなのかまだはっきり見えていないけど、とにかく向き合って、見えてくれば良し。
見えなかったらまた今度。
柴田裕哉 |