2021.5.25 - 6.6
柴田裕哉 Shibata yuya
Y/Y
APS-C digital
カラーインクジェットプリント A3ノビ 23枚
しばたゆうや >>
新冷戦。
自由と強権の戦い。
もはやこれは他人事ではない。
「自由」の最前線にいる僕たちはなにをしなくていけないのか。
一表現者としてこれは無視できない事柄だ。
(写真を表現と呼べるかどうかはまた別の話ですが…。)
新聞や雑誌を読んでいると日々そんなこと考えてしまう。
特に写真は多様化が進み、表面的な記録を日々あらゆる媒体に拡散している。
僕の場合、ジャーナリズム的な写真を撮っていないが意図しないところで何かが映り込んでしまうかもしれない。
関係ないと思っていても、写真が表面的な記録である以上、ある種の恐怖とは戦いながら写真を撮らなければならない。
そういう新しい恐怖が着実に近づいている。
そんな気がしてしまうのである。
だから他人事ではないと思う。
平成に生まれ、本来の自由というものを知らずに30年近く生きてきた。
だがここにきて「自由とはなんだったのか」を再認識し始めたのは幸か不幸か、ありがたいことだと思う。
柴田裕哉 |