2023.10.17 - 10.29
豊嶋勇樹 Toyoshima yuuki
蒼茫と錆
35mm(フィルム) + APS-C digital
カラーインクジェットプリント 11×14in. 19枚
とよしまゆうき・略歴 >>
2018年1月、僕は初めての海外撮影でニューヨークへ。ワケはその数ヶ月前、渋谷のBunkamuraにソール・ライターの展示を観に行ったとき、彼の撮る写真に強く惹かれたからだ。
ちょうどパスポートを取った頃だった。よし、思い切ってニューヨークへ行ってみるか。彼の展示の作品群を見て、その時の気分の盛り上がりだけで行くことを決めた。それを決めたのはほんの数秒だった。
当時、友人から譲ってもらった一眼レフのデジタルカメラと、ネットで買ったミノルタのフィルムカメラを持って行った。旅での撮影を振り返ると、あの時は純粋に、直感に従ってシャッターを切りまくった。
その後にも写真を撮るためいくつか国を訪れたが、他の国は行ったことがなかった。だから決めるのはいつも旅行先の交通の利便性が良いかチェックするくらいだった。
世界はこんなにも広いとつくづく感じる。本当に広い。海を渡れば、国境を越えれば何もかも違う。文化や思想が受け継がれ、繁栄と衰退があり、それらが根付き、街になる。
僕にはこれといった特技はないが、写真を撮ることが自分が本当にやりたい事だと気付いた。
ストリートスナップを撮り続けるのはただその行為が好きでこれまで続けてきた。その一つの理由があればとりあえずは続くだろうが、別の理由がこの先見つけられるとしたら、この先も僕はスナップを撮り続けていくだろうと思う。
豊嶋勇樹 |