2024.4.23 - 5.5
齋藤樹一 Saito kiichi
椀溢れ
35mm モノクロ
ゼラチンシルバープリント 16×20in. 23枚
さいとうきいち・略歴 >>
眼窩に嵌りこけた球は、いよいよ鉄の塊へとなっていくばかりでした。しかしながら、わたしがまばたきをするとき、絶え間ない心的生活においてはつかの間の開眼でありました。おびただしい数の端くれがそちらの眼に光を放ち、それぞれが違う日付と位置を刻印しておりまして、もはやわたしはあるひとつがそれ以外とどこで異なるかしか見ることができなかったのです。
齋藤樹一 |