2024.6.18 - 6.30
服部成児 Hattori seiji
東京
6×9判 カラー タイプCプリント 11×14in. 20枚
はっとりせいじ・略歴 >>
写真を撮って街を歩くのは夢のような時間だった。
カメラを手にわざわざ撮影のために街へとふらふら出かけるという不自然な行為は、日常でもなければ生活でもない、それ以上のなにかでそれ以下のなにかだったから。
たくさんの人の思いによって物語られてきた「東京」という甘美な響きの向こうになにを見ていたのだろう。
皆に共有された他人の記憶
語り尽くされた都市の記憶
郷愁で覆われた自身の記憶
そんなものでとっくに飽和して、過度な眩しさで溢れた夢のような路を今も歩いている
服部成児 |