2024.7.16 - 7.28
篠原宏明 Shinohara hiroaki
horizont
6×6判 モノクロ
ゼラチンシルバープリント 8×10in. 20枚
しのはらひろあき・略歴 >>
2017年7月から写真を撮り始めました。
2021年3月「horizont」から
カラーで撮影した「study in C」を含め
2024年7月まで10回の展示をしました。
初期の展示は最小限の要素で
構成しようとした風景写真でした。
この展示のhorizontとはいわゆる
撮影スタジオにおいての白ホリを指す言葉です。
無背景の中に被写体が現れ、それを撮影するといった
曖昧な心象風景的な意味付けをしているものでした。
最初の動機は単純なものです。
何を撮ればいいのかわからないでいたときに、
あなたが面白いと思った写真を見せて欲しい
という発注を自身にしました。
条件はモノクロームのプリントで撮影対象は世界です。
なにを面白がりなにを見たいのか。
クライアントを満足させる為に何をすれば
いいのかが明確になりました。
と同時に厳しいクライアントであるために
写真を勉強し直さなければなりませんでした。
今はなにを面白がっているかというと、
心象という内的な言葉は使用せず
外の世界と向き合い写真を構築しようとしています。
私的な感情や感動、物語りを作らない写真です。
そしてそれはとても難しいことです。
真四角のフレームは退屈なものになりがちですが
モノの配置と間の工夫によってそれを避けることができます。
カラーも撮りましたが少し情緒が過ぎるようです。
モノクロームの抽象さが向いているようです。
面白いと思えば嘘もつきますが手品みたいなものです。
騙されて面白いと思っていただけたら幸いです。
篠原宏明 |